そろそろ子どもが幼稚園・・・ともなると、教育熱心なご家庭ではインターナショナルプリスクールへの入学も選択肢の中に入ってくるのではないでしょうか。
我が家には現在4歳の双子の男の子がいるのですが、当時はプリスクールに入れることを考えていました。
幼稚園の無償化でプリスクールでも補助金が出るところが多くなりましたし、子どもの将来を考えたときに英語は身につけておいて損はないと思ったからです。
でも、何校か見学・体験をし、子どもをプリスクールに通わせている友人らの話を聞くうちに「うちの子には合わないかな」と思うように。
結局、普通の幼稚園に入れたのですが今ではそれで正解だったと思っています。
私が思うプリスクールと幼稚園のメリット・デメリットや向き不向き、プリスクールに通わなくても英語を身につける方法についてお伝えします。
プリスクールより日本の幼稚園を選んだ3つの理由
英語以外のことを幅広く学ばせたい
幼稚園にもよると思うのですが、うちの子たちが通う幼稚園では行事が盛りだくさんあります。
運動会、遠足、七夕、プール、マラソン大会、クリスマス、ひな祭、プロの演奏家を招いてのコンサート、スポーツジムのインストラクターを招いての体操教室・・・
その他にも、種から育てた野菜を収穫して食べたり、キリスト教系の幼稚園ならではの礼拝がありました。人に優しくすること、食べ物の大切さ、感謝の気持ちを学びます。
もちろんプリスクールでも行事はありますが、日本の幼稚園ほどではないところが殆どです。
特に小さい規模のプリスクールでは、一日中室内で過ごし、猫の額ほどの庭で遊ぶほかは遠足さえないところも珍しくありません。
プリスクールには園庭がない、あっても狭い
うちのツインボーイズたちは外で遊ぶのが大好きなので、広い園庭は魅力的でした。
広い園庭では砂場やジャングルジムなどの大型遊具で遊べるほかに、三輪車やポックル(昔でいう缶ポックリ?!)をしたり、運動会やマラソン大会、お遊戯の練習、野菜や植物の栽培などができます。
夏にはプールや水遊び、どろんこ遊びを思いっきり楽しめます。
体を動かすのが好きな活発な子、好奇心の強い子にはいいと思いました。
小学校からはインターナショナルスクールを考えていなかった
インターナショナルプリスクールを卒業したあとには主に3つの選択肢があります。
1.そのままインターナショナルスクールの小学部に入る
2.私立の小学校に入る
3. 公立の小学校に入る
我が家では今のところ海外赴任の予定もなく海外移住の計画もないため、まず1.の選択肢はありませんでした。
多くの日本人が経験するであろうということをさせた方が、日本では生きやすいと思ったからです。
また、インターナショナルスクールの小学部はプリスクールよりもぐっと授業料が高くなります。我が家は双子で授業料も2倍になってしまうので費用の面から考えてもこの選択肢はなかったですね。
プリスクール卒業レベルの英語力であれば「おうち英語」でも何とかなるかなと思いました。
プリスクールのメリットと向き不向き
プリスクールのメリット
自然と英語が身につく
プリスクールにいる間はずっと英語の環境なので、自然と英語を身につきます。これが最大のメリットですよね。
また、日本の英語の授業で”How are you?” と聞かれたら”I’m fine thank you, and you?”と答えるように習った人が多いと思うのですが、実際ネイティブの人たちはまずそんな答え方をしません。
プリスクールではネイティブの先生によって生きた英語を学ぶことができます。
英語圏の文化や考え方を学ぶことができる
ハロウィン、クリスマス、イースター・・・英語圏の季節のイベントを楽しむことができます。
英語圏では、「自分の意見をもつこと」「自信をもつこと」が重要だと考えられているため、他人の意見に左右されない自信に満ちあふれた人格形成を促してくれることでしょう。
多様性について学ぶことができる
プリスクールには日本以外の国からの生徒も多いため、幼い時から「見た目や考え方は人と違って当たり前」といった価値観が育ちます。
ただ、郊外のプリスクールでは日本人ばかりになることも珍しくありません。
こんな子に向いている
基本的には向き不向きに関係なく、殆どの子はそこで楽しく過ごすと思います。日本の幼稚園を観たことがないので、どちらがいいという比較対象もないですし、子どもは親の言われるままプリスクールに通うと思いますよ。
ただ、スクールによっては進級テストがあって、それに合格しないと友達と一緒に進級できないということがあり、その場合は劣等感を感じてしまうかもしれません。
こんな子は向いていないかも?
単に親が見栄をはりたいだけ
一昔前はプリスクールというと、日本に住む外国人の子、お金持ちの子が通うというイメージでしたが、今ではそんなことはありません。
補助金がでるようになって経済的な負担も少なくなり、子どもの英語教育に熱心な親が増えたためか、ごく一般的な家庭のお子さんでも通えるようになりました。
だから、子どもをプリスクールに通わせていることが親のステータスにはなりません笑
子どもはまだ小さくて自分の意見をはっきりと言えないので、性格や特性を考慮した上で、その子がいちばん楽しく過ごせそうな所を選んであげるのがいいかと思います。
人の目を異様に気にする人
逆に、「高級車じゃないから」とか「ハイソな付き合いが大変そう」という理由でプリスクールに通うのを見送っているとしたら、それはもったいないと思います。
そういう人がいるから見栄をはりたい人が喜ぶのかもしれません笑
実際、私の友達は裕福な家庭ですが、子どものプリスクールの送り向かえはママチャリです。
私もママチャリだろうが軽自動車だろうが平気で行くと思いますし、ママ友との付き合いも本当に気が合う人とだけでいいと思います。
インターナショナルスクールにお子さんを通わせたいのであれば、「人と同じでなければならない」という日本人的な発想は捨てることをお勧めします。
そうじゃないと、いつも人と比べて劣等感を感じたり、見栄を張りたい一部の人に合わせて無理をすることになるかもしれませんよ。
日本の幼稚園に通っていても英語はできるようになるのか
確実に英語を身につけさせたければプリスクールが楽な道
両親のうちどちらかが英語ネイティブだとしても、日本に住んで日本の幼稚園や小学校に子どもを通わせていると英語を高いレベルまで持って行くのは大変だと言われています。
なので、毎日プリスクールでどっぷり英語漬けになってもらうのが一番の近道で楽な方法だと思います。
英語耳は○歳までに英語に触れないと育たないはウソ?
「RとLの聞き分けは1歳までに英語の音を沢山聞く必要がある」「英語耳は5、6歳までしか育たない」、または「英語は右脳効率よく働く6歳までにやらないと・・・」なんて話を聞いたことがありませんか?
たいていどこかの英会話教室か、教材を勧められるときに聞く文句なのですが・・・
これ事実じゃない・・・です・・・よね?!笑
私は20歳を過ぎた大人になってからRとLをはじめとした音の聞き分けができるようになりましたし、英語系YouTuberで有名なバイリンガールちかさんだって、ネイティブと同じように英語を話されますが、彼女がアメリカに渡ったのは小学校一年生の時だそうです。
だから小学生からの英語学習では遅いとか、大人になったら手遅れ、というのは違うような気がします。
幼児はスポンジのように素早く言葉を吸収しますが、忘れるのも早いんですよ。
プリスクールに行かない場合はおうち英語+α
小学生になってから勉強しても遅くないと思うのですが、ちょうど幼稚園に通う年齢(3~6歳)というのは時間がたっぷりありますよね。そして、わりと親の言うことを素直に聞いてくれる時期。
小学生になると友達同士で遊びたがったり課外活動があったりするので、幼児期に英語を勉強しないのは勿体ないと思います。
プリスクールへ行かずに英語が話せるようになるには、次のことが大事だと思っています。
親が家庭内での会話に英語を取り入れる
英語のTVを観せたり、CDの掛け流しもいいと思うのですが、やはり家庭内で親の口から発せられる言葉が一番いいです。
うちの子ども達が英語のTVを観てセリフを真似するのも、実は私がそれを真似して言っていたからなんですよ。
子どもに英語を学ばせたいのであれば、親も一緒に勉強するべきだと思っています。
英語に興味を持たせ、話したいと思わせる
英語や英語圏の文化に興味を持たせ、「英語ができると沢山いいことがある」「英語で話すことは楽しいこと」と子どもに思わせることができたら、それだけで半分は成功しているようなものです。
モチベーション維持のために英会話スクールへ
英会話スクールは英語を学ぶためというよりも、「英語がもっと楽しくなる」「もっと話したくなる」というモチベーションアップのために行かせます。
ちょうど同じように英語に興味があって学んでいる友達ができるので、よい刺激にもなります。
おうち英語と合わせてインターナショナルスクールのアフタースクール、あるいは英会話教室に週2回ぐらい通うといいと思います。
コロナ禍の今はオンラインスクールでもいいかもしれません。感染症にかかるリスクが軽減できますし、マスクで口元が隠されることもないですからね。
さいごに
幼稚園に行っても、プリスクールに行っても、お子さんがそこで楽しく過ごせますように・・・
我が家では0-3歳までおうち英語、4歳になる少し前からおうち英語+週2回の英語教室に通い始めました。
まだ通い出したばかりですがモチベーションはすぐに上がって、日本語と同じとまでは言えませんが5~6個の言葉をつなぎ合わせて英語を話せるようになってきましたよ。
0-3歳までの振り返りはこちらの記事をご覧下さい。
コメント