【英語初心者の壁を破る勉強法】留学生の言語習得プロセスは真似できる

英語学習

学生の頃、英語は嫌いではなかったものの、数学のサイン・コサインと同様に私の中で使う機会がないものでした。

大人になってから「海外って楽しそう」という軽いノリでオーストラリアへ行き、サンドイッチひとつまともに注文できない悲惨な状態から、1年が経った頃には日常会話には殆ど困らないレベルまで上達したわけなのですが・・・

海外での数々の出会いや楽しかった思い出を除いて「英語の成果」という点だけでみると、「やり方次第では日本でも達成できたかな」と思います。(もっと勉強してから留学すればよかった!)

留学が簡単にできない今、日本に居ながら英語初心者の域を突破して、留学と同じような成果を出すために「私だったらこうする」という学習法についてお伝えします。

英語初心者を脱出するファースト3ステップ

目標を設定する

目標がないということは、目的地もなくドライブをしているようなものです。

ぜひ頑張れば達成できそうな目標を設定してみてください。

目標設定は、見える形(英検、TOEIC、VERSANTなどのスコア)で設定すると成果を実感しやすいです。

英語初心者だけどビジネスで英語が必要な方は、まずTOEIC500点突破を目指すといいですよ。

■中級者と言える英語テストのスコア(目安)

TOEIC500点~800点程度
英検2級~準1級程度
VERSANT47~52点程度
IELTS4.5~6.0程度

それ以外の目標としては、

✔ 英語で自分の気持ちを伝えるようになる

✔ 英語で物事を説明できるようになる

✔ 英語で本を1冊、読めるようになる

というようなものでも、いいですね!

モチベーションを維持するための環境作りをする

「留学すると何故、英語力が上がるのか?」と考えたときに、真っ先に思い浮かぶのが高いモチベーション維持できることです。

留学しても、モチベーションが低く部屋に閉じこもって日本に居るのと同じような生活をしていたら英語力は伸びないと思います。

✔ 英語でのコミュニケーションが必須

✔ 仲良くなりたい外国人がいる

✔ 周りの留学生に負けたくない

背水の陣に追いやられると、人間はそこで生きていくために必死に勉強するようです。私も当時は人生で一番貪欲に勉強しました。

日本にいても、目標設定に加えて「英語が必要な状況」や「英語を話したいと思う環境」さえあれば、モチベーションの高さを維持できると思います。例えば・・・

✔ 仕事で英語が必須になる

✔ 日本に外国人の友達ができる

✔ 英会話教室(オンライン英会話)を始める

✔ 家族や友達に目標達成を宣言する

目標を達成したり希望が叶った未来の自分を想像したりして、モチベーションを上げていきましょう!

先に英語のテストに申し込みをして、何が何でも勉強しなくてはいけない状況を作るのもオススメですよ。

「いやいや、分かっちゃいるけどすぐに色んな誘惑に負けていつも途中で挫折しちゃうんだよね」という方は、「コーチング英語」を受講して半強制的に学習するという方法もあります。

■コーチング英語のメリット・デメリット

メリット・短期集中で高い成果が期待できる
・途中で挫折しにくい
・専属のコンサルタントがつく
デメリット・料金が高い
・まとまった時間を確保する必要がある
ayuciel
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コンサルタントがつくと、自分のレベルや苦手な部分などを考慮したカリキュラムを組んでもらえるため効率の高い学習ができそうですね。

とはいえ金額が高い!(3ヶ月で総額15~50万程度)
海外で語学学校に通うと渡航先にもよりますが1ヶ月あたり8~15万円ぐらいなので、同じくらいの料金がかかります。急いで英語を身につける必要のある人や、お金に余裕のある人にお勧めです。

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1日1回は英語に触れる習慣を

忙しければ1日10分でもよいので、毎日学習を続けるといいですよ。

何か新しいことをインプットしたら、必ず忘れてしまう前に復習することが大切です。

せっかくインプットしても、その場限りでは時間の経過と共に忘れてしまうのが人間。インプット→復習を1セットにすることで、学習した内容が脳に定着しやすくなります。

そしてできれば、留学生と同じようにたくさん英語のシャワーを浴びましょう。

映画、ドラマ、音楽・・・自分の好きなジャンルでよいので英語が自分の耳に入ってくる時間を多くするといいですよ。

ayuciel
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英語初心者に特にオススメなのが、子ども向けの英語番組です。私も海外では子ども向けの番組か、料理番組、リアリティーショーなんかを英語学習のためによく観ていました。

今はYouTubeやNetflixなどで気軽に視聴できますよね。

留学生が辿る英語学習プロセス

私がどのような段階を経て初心者を脱出したか振り返ってみると、決して一気に上達したわけではなく、段階というかターニングポイントというものがあったと思います。

STEP1. 語彙力不足に気がつく

英語を話そうとする時に、言いたいことを日本語から英語に変換しようとするのですが、知っている英単語が少ないのでそれができません。

文法が苦手でも、単語さえ並べることができれば聞き手(ネイティブ)は想像力を働かせて言いたいことを汲み取ってくれるので、分からない単語はすぐに調べる、聞くなどして語彙を増やしていきました。

STEP2. よく聞くフレーズが自然と口からでるように

ホームステイ先のお母さんが子どもによくいう台詞は、いつの間にか覚えてしまいました。

英語が母国語でない私のためにゆっくり簡単な言葉で話してくれていたからだと思うのですが、一緒に暮らしているうちに耳が慣れてきて聞き取りもしやすくなっていきました。

STEP3. 能動態と受動態の使い分けができるように

能動態と受動態の使い分けが自然にできるようになったのは、小さいようで大きなステップだったように思います。

能動態:The dog bit me in my leg.(犬は私の足を噛んだ)

受動態:My leg was bitten by the dog.(私の足は犬に噛まれた)

当時は、書けと言われたら正確に書ける文でも、咄嗟に口に出して言うのは難しかったんですよね。

話す習慣がなかったからだと思います。

STEP4. ちょっとずつ長い文が話せるように

I went to Starbucks.  (スタバに行った)

I went to Starbucks in Seattle. (シアトルのスタバに行った)

I went to Starbucks in Seattle with my friends. (友達とシアトルのスタバに行った)

I went to Starbucks in Seattle with my friends yesterday. (きのう友達とシアトルのスタバに行った)

言葉を継ぎ足し、また継ぎ足して・・・ 接続詞で繋いで・・・   

学校で散々習った関係代名詞はどこにいった?!という感じです。

STEP5. 使役動詞が使えるように

Let me do it. (私にやらせて)

I will let you know tomorrow. (明日知らせるね)

使い方を知っているのと、実際に使いこなせるようになるのは、大差がないようで大差があります笑

STEP6. 関係代名詞が使えるように

関係代名詞が使えると、一気に長文が話せるようになりました。

語学学校で物事を英語で説明するというトレーニングがあったのですが、長文を話すのに効果があったと思います。

例えば、「竹刀」を英語で説明するとこんな感じです。

It’s a Japanese sword made of bamboo that is used for martial arts. (武道で使う竹でできた日本の刀です)

英→英辞書を見て沢山練習しました。

STEP7.より自然な表現が身につく

今まで日本語を英語に置き換えるという発想だったものが、英語らしい自然な言い回しや表現ができるようになりました。

日本語の直訳は、意味が通じないことはないけれど、ネイティブにとっては不自然なものもあることに気がつき始めたのです。

初心者脱出! おすすめの学習方法

前述したSTEP1~6の過程を踏まえて、日本で独学するとしたら次のような方法が近道ではないかと思います。

英語の語彙を増やす

まずは単語帳一冊(初心者用のものでOK)を、完全に頭の中に入れる。

↓英語初心者に人気の高い単語帳はこちら

「単語がなかなか覚えられない」とお嘆きの方は、こちらの記事を是非ご覧下さい↓

英語の音声をたくさん聴く

映画、ドラマ、音楽、アプリ・・・何でもよいのでとにかく英語の音声をたくさん聴きましょう。

聴き流しだけで英語ペラペラにはなりません!(そのような効果をうたった商品がありますが、本当に効果があるなら誰も留学なんてしなくなります笑)

でも、留学に行った人のリスニングが飛躍的にアップしているのは事実。できれば字幕と照らし合わせ、シャドーイングやディクテーションをするといいと思います。

リスニングの効果的な勉強法については、こちらの記事で詳しく説明しています↓

文法の基礎をおさらいする

文法は中学英語で習う程度のもので大丈夫です。

基礎の文法のテキストを1冊、おさらいのつもりで勉強しましょう。

英語初心者にも人気の文法テキストはこちら↓

アウトプットをする

インプットしたことを、手軽にアウトプットする場としてオンライン英会話がおすすめです。(インプットが無い状態ではあまり意味が無いので、インプットの方が先ですよ。)

事前に質問したい内容をまとめておいたり、話すことを決めておいたり、新しく覚えた単語やフレーズを使うことを意識するとより高い効果が得られると思います。

最初はとっても緊張するので、インプットしたことの半分も出せません。まずは英語のアウトプットに慣れることから始めましょう。度胸がつきます!

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日記や文章を書いて、ネイティブに添削してもらう

「ライティングは、スロースピーキングと同じ」語学学校の先生にそう言われたことがあります。

たしかに、頭の中で自分の考えをゆっくり整理してから口に出すのと、それを文字として書き出すことは似ていると思いませんか?

会話の中で自分の英語の間違いを指摘して欲しくても、大きな間違いでなければ会話の進行を妨害しないようスルーされてしまうこともあると思います。

でも、書いたものであればネイティブの先生に細部まで間違いを指摘してもらいやすいですよね。

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さいごに

私は自分の英語力が飛躍的に伸びたと感じた時期がこれまで2回ありました。

1回目は、海外で英語を学んでいた時。そして2回目は意外にも、出産後の忙しい時期でした。

毎晩、子どもの寝かしつけを終えてから自分が寝るまでのほんの2時間程度が私の自由時間でしたが、時間が無いからこそ集中して学習していたんでしょうね。時間を持て余して居た時よりも伸びたという実感があります。

忙しくても年を重ねてからも、やる気さえあれば必ず上達すると思いますよ。

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ayuciel

ワーホリ経験(オーストラリア・カナダ)のある元留学カウンセラーで、子ども英会話教室の現役講師。海外の文化、英語学習、日本にいながらバイリンガルを育成するための「おうち英語」など、様々なトピックスを発信中。双子男児を育てる傍ら「Wiser Than Yesterday(昨日より賢く)」をモットーに、大人になっても学び続ける姿勢を大切にしています。

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